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『 聖道歌(しょうどうか)
<061〜080>

061 愛憎も 是非善悪も すべてこれ 我が意に添うか 添わぬの違い

062 凡夫みな 迷いと悟りの 異相みる 賢聖迷悟の 無相観てとる

063 四苦八苦 一切皆苦 識ることが 迷いの世界 抜け出す術なり

064 求むれど 得ざるが人の 苦しみと 知れば幸せ 得たるが如し

065 死ぬことも 生きることも ままならぬ これこそ生死 苦の本質なり

066 平安は 心の葛藤 なくすこと 求めぬことで 得られるものなり

067 迷も悟も 己が命の 為せる業 心置きたる 処にぞある

068 計らいの 心なくして 行えば 迷いも悟りも なきが真なり

069 悟りとは 迷いや悟り の区別など 相対分別 無きを言うなり

070 人の世に 生まれしことの 喜びは 己身に真理 観じた時から

071 人心を 制することより 我が心 制するものが すべて制する

072 相対の 対立矛盾 無くすには 立場を超えた 空の立場を

073 考えて また考えに 考えて 終に思惟止む 悟りの世界

074 思はじと 思う心は 思うなり 思はじとだに 思はざるべし

075 ことわりの 空を正しく 理解せば 切成就と 大聖は言う

076 何ごとも 誰にとっても 常ならん 悪しきは多く 善きは少なし

077 世の中は 我の思うが ままならず これぞ苦悩の 本質なりけり

078 人間の 如何なる悩み 苦しみも すべて心に 起因するなり

079 苦しみが 避けて通れる ものならば 釈迦は歴史に 名を残さざり

080 嫌うべき また好むべき ものもなし されば是も非も 無きが真なり


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つづく(百八首)

                                               ー守道ー